価値革命 value revolution 2004 1 10
お金の面で、価値の創造とは、
一般的には、債券と株式でしょうか。
しかし、日本では、これらのほかに、
土地などの不動産が加わります。
なぜかというと、地球儀を見れば、わかりますが、
日本列島は、山地ばかりで、平野が少ないのです。
このようなところに、人口が1億人もありますので、
土地も、価値があるのです。
さて、お金の面で、価値の創造について、順番に見ていきましょう。
まず、債券ですが、
これは、比較的安定している財産ですが、
この市場は、参加者が少ないのが、欠点です。
参加しているのは、金融機関などの機関投資家でしょう。
次に、株式投資ですが、
これは、債券に比べて、参加者が多いのです。
最近では、株式市場に、個人投資家が増えました。
ただし、これにも、欠点があります。
それは、ある程度の知的水準が必要なことです。
専門的な知識は必要ありませんが、
ある程度、チャートの見方を理解していること。
ある程度、ファンダメンタル分析も理解できること。
ある程度、経済の知識が必要なこと。
株式投資とは、適当に株を買っても、儲からないのです。
業績の悪い会社の株を買っても、株価は上昇しません。
また、業績のよい会社の株でも、
永久に、株価が上昇し続けることはありません。
一定期間、上昇したら、一定期間、下降するのも、株価の特徴です。
さて、最後の価値、
土地などの不動産ですが、
これが、日本人に向いている「価値の創造」だったのです。
今までの経験則では、不動産の価格は、下がることがなかったのです。
マイホームの土地の価値は、買った時よりも、上昇し続けたのです。
大部分の日本人は、マイホームという土地の所有者でしたから、
これが、日本では、一番、効率のよい全員参加型の投資だったのです。
ところが、政府が、何を勘違いしたのか、
金利を急激に引き上げたり、
不動産融資の総量規制などをして、
土地の価格を引き下げる政策を実施したのです。
こうして、現在に至るまで、
土地の価格は、下がり続けました。
現在は、土地の値段は、底値と言われます。
しかし、長期的に見れば、土地の値段は、やはり、低下していきます。
なぜならば、今後、急激に進む少子高齢化により、
急激な人口減も、あり得るのです。
こういう状況になれば、土地の値段は下がります。
さて、困りましたね。
債券もダメで、株式もダメで、土地もダメ。
お金の面で、価値の創造は、むずかしいかもしれません。
しかし、あきらめるのは、まだ、早いのです。
債券や株式、そして土地に替わる、
新しい価値を生み出していけば、よいのです。
「第4の価値」です。
こうした「価値革命」を起していく必要があるのです。
それには、教育が重要となります。
たとえ、詰め込み教育と言われても、
日本の将来が、かかっているのです。
徹底的な基礎教育と、創造性の開発が必要です。